今年も日経平均高配当株50指数(日経高配当株50)の銘柄入れ替えの時期になりました。
毎年6月末に構成銘柄の定期入れ替えとなります。
この指数は、NF日経高配当50ETF(1489)が投資成果として連動するように目指している指数でもあります。
⇒【1489 NF日経高配当50ETF】構成銘柄は高利回りの50社!高配当株投資で運用中の僕が魅力を紹介
2022年6月17に日本経済新聞から以下のような発表がありました。
日本経済新聞社は日経平均株価の構成銘柄のうち配当利回りが高い50銘柄で算出する「日経平均高配当株50指数」の定期見直しを30日に実施する。新たに6銘柄を採用し、4銘柄を外す。2021年秋の日経平均株価の定期見直しを受けて2銘柄を除外した時は補充せず、48銘柄で算出してきた。今月30日から50銘柄に戻る。
構成銘柄は5月末の予想配当利回りをもとに選んだ。入れ替え後の銘柄で試算した予想配当利回り(各銘柄の構成比で加重平均)は、5月末時点で5.23%だった。
【採用】日本製鉄、神戸鋼、JFE、シチズン、商船三井、NXHD
【除外】コニカミノル、NTT、KDDI、関西電
予想配当利回りは5.23%とかなり高いですが、NTTやKDDIなど、高配当株の人気銘柄が除外になっています。
「優良銘柄がなぜ除外に!?」
「採用された銘柄って高配当なの?」
気になりますね。
ということで、今回の採用銘柄、除外銘柄の情報を整理、分析してみました。
管理人とっぴーの分析結果が分かります(あくまで1個人の意見です)
日経高配当株50と銘柄入れ替え
日経高配当株50は、日経平均構成銘柄のうち配当利回りの高い50銘柄で構成される配当利回りウエート方式の株価指数であり、次のように銘柄入れ替えを実施しています。
銘柄入れ替え
毎年1回、「定期見直し」で6月末(最終証券営業日)に構成銘柄を入れ替えます。日経の予想配当を使って、基準日である5月末(同上)の予想配当利回りの高い銘柄を定期見直しルールに基づいて選定します。日経平均から除外される銘柄や、予想配当が無配となった銘柄は臨時に除外しますが、原則として構成銘柄が45銘柄未満となるまではその都度補充はせず、次の定期見直しで50銘柄に戻します。引用:日経平均プロフィル「日経平均高配当株50指数」 より
2022年度の採用銘柄
新たに採用された銘柄は次の6銘柄です。(表は右にスクロールできます)
※配当利回りは2022/5/31時点の株価と配当予想をもとにとっぴーブログ独自に計算(配当予想がないものは、直近の配当実績から計算)
銘柄 | 配当利回り | PER | PBR | 備考 |
5401 日本製鉄 | 7.11% | 3.25 | 0.6 | 2022年3月 大きく増配(10円→160円) |
5406 神戸製鋼所 | 5.88% | 4.47 | 0.33 | 2022年3月 大きく増配(10円→40円) |
5411 JFEHD | 8.82% | 3.17 | 0.46 | 2022年3月 大きく増配(10円→140円) |
7762 シチズン時計 | 予5.44% | 9.13 | 0.72 | 2023年3月 増配予想(18円→30円) |
9104 商船三井 | 予10.16% | 2.49 | 0.98 | 2023年3月 減配予想も高利回り(400円→350円) |
9147 NXHD | 予5.40% | 5.81 | 1.01 | 2022年1月4日上場 |
いずれも配当利回りが5%超の高配当銘柄です。
しかも、いずれも低PERで割安です。
6銘柄のうち3つ(5401、5406、5411)が鉄鋼業界の銘柄になっているのが特徴ですね。
新型コロナの影響により業績が低迷していましたが、自動車メーカー等々の需要が回復し業績が良かったことなどが考えられます。
いずれも6%弱~9%弱の高配当利回りのため、日経高配当株50指数の配当利回りにも貢献してくれるでしょう。
鉄鋼業界は外部環境で業績が大きく変わるため、長期保有の高配当株(個別株)として保有するには不安定だと思います。
その点、NF日経高配当50ETF(1489)を保有していれば、鉄鋼業界の良い時期・悪い時期に応じて銘柄入れ替えしてくれるので、良い時期の超高配当もこぼさずに恩恵を受けられるのは魅力ですね。
商船三井は驚異の10%超え!
シチズン時計、NXHD(NIPPON EXPRESSホールディングス)も5%を超えています。
2022年度の除外銘柄
除外された銘柄は次の4銘柄です。(表は右にスクロールできます)
※配当利回りは2022/5/31時点の株価と配当予想をもとにとっぴーブログ独自に計算(配当予想がないものは、直近の配当実績から計算)
銘柄 | 配当利回り | PER | PBR | 備考 |
4902 コニカミノルタ | 予4.63% | 38.78 | 0.39 | 2021、2022赤字 |
9432 日本電信電話 | 予3.07% | 11.64 | 1.67 | 増配傾向、売上・利益右肩上がりの超優良銘柄 |
9433 KDDI | 予3.01% | 14.44 | 1.99 | 増配傾向、売上・利益右肩上がりの超優良銘柄 |
9503 関西電力 | 3.99% ※ | – | 0.67 | 2023年3月赤字予想 ※日経予想では配当利回り0% |
配当利回りは3%~4.6%で悪くはありませんが、上位50銘柄からは残念ながら外れました。
日経高配当株50の2022/5/31時点予想配当利回りにおいて、日本電信電話(NTT)、KDDI、関西電力は現構成銘柄48のうち、下位3位を占めています。
関西電力は直近の配当実績をもとに算出した配当利回りだと3.99%ですが、赤字のためか予想では0%とされています。
(参考:日経平均プロフィル「日経平均高配当株50指数」構成銘柄利回り一覧 より)
コニカミノルタは予想配当利回りは低くありませんが、他の要素(流動性等)で除外されていると考えられます。
直近赤字決算が続いていたことも影響しているかもしれません。
日本電信電話(NTT)とKDDIが除外されたのは意外でした。
配当は年々増配傾向があり、売上、利益(EPS)も右肩上がりの超優良企業。
高配当銘柄としても人気があり、通信業界の3強のうちの2者です。
おそらく株価が上がりすぎたことが、配当利回り低下に繋がったのだと思われます。
PERを見ても、たしかに現在は割安感がありませんね。
まとめ・考察
日経高配当株50は、2022年6月の定期銘柄入れ替えで新たに6銘柄採用、4銘柄除外となりました。
今回の傾向としては以下のとおりでした。
・除外銘柄は4銘柄。このうち3銘柄は、現48銘柄のうち配当利回りの最も低い3銘柄
・除外銘柄にはNTT、KDDIといった業績優良企業も含まれた(株価上昇による配当利回りの低下による)
僕は日経高配当株50指数に連動するNF日経高配当50ETF(1489)を保有しています。
今回のように、1年毎に銘柄入れ替えをしてくれるメリットは大きいと思います。
業績よりも配当利回りと流動性を優先して構成銘柄に組み入れられるため、高い配当利回りを維持できます。
業績は全然考慮されないわけではなく、配当が下がれば次回の定期入れ替え時に除外されますし、無配になれば定期入れ替えを待たずに除外されます。
そう考えれば、銘柄入れ替え機能によって、常に健全な状態を維持して運用できるETFだと思います。
個別銘柄を自分で購入する場合は業績も重視する必要がありますが、このETFは配当利回りや業績の考慮はETF側でやってくれるというわけです。
ただ、自分自身でポートフォリオ作成や定期的なメンテナンスができるのであれば、無理に当ETFを購入する必要はないでしょう。
自分の投資方針にあわせて購入・運用していければ良いと思います。
ちなみに僕は、NF日経高配当50ETFとあわせて、個別株も購入しています。
とっぴーブログでは、僕のポートフォリオや運用成績を毎月紹介していますので、よかったら見ていってください。
投資は自己責任です。自分で納得した上で、銘柄選定をしましょう。
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