高配当株投資の初心者や、これから投資をはじめようと考えている方の中には、次のような悩みを持っている方もいるのではないでしょうか?
「どうやって銘柄を選んだらよいの?」
「どうやって分散させたらよいの?」
「分散させてみたけど、ポートフォリオのメンテナンスが大変」
僕も2020年から高配当株投資をやっています。
主に日本国内の高配当株をメインに運用していますが、上記のような悩みを解決するために日本高配当ETFを運用しています。
僕が運用しているETFは「1489 (NEXT FUNDS)日経平均高配当株50指数連動型ETF」(以下、「NF日経高配当50ETF」)です。
初心者が高配当株投資をはじめるには、選択肢のひとつになるETFだと思います。
今回は、このNF日経高配当50ETFの構成銘柄やメリット・デメリット、僕がこのETFを購入する理由をご紹介します。
ぜひ気楽に見ていってください。
メリット・デメリットがわかります
1489 (NEXT FUNDS)日経平均高配当株50指数連動型ETFとは
日経平均高配当株50指数(日経高配当株50)に連動する投資成果を目指す、日本株ETFです。
日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い原則50銘柄で構成されます。
毎年6月末に構成銘柄の定期見直しをします。
期中に臨時の銘柄除外はありますが、45銘柄未満になるまでは銘柄数の調整はせず、定期見直し時に50銘柄にそろえ直します。
(参考サイト:NEXT FUNDS > 日経高配当50 ETF(1489))
(参考サイト:株式会社日本経済新聞社「日経平均高配当株50指数」算出要領)
NF日経高配当50ETF 構成銘柄(2022年3月31日現在)
NF日経高配当50ETFの構成銘柄(2022年3月31日現在)は以下のとおり。(表は右にスクロールできます)
※初期投稿時は2022年1月31日時点の構成銘柄を掲載しましたが、更新しました。
構成銘柄のラインナップは変更ありませんが、構成比率が若干変動しています。
No | コード | 銘柄 | 業種 | 純資産比率 |
1 | 9101 | 日本郵船 | 海運 | 5.4% |
2 | 8058 | 三菱商事 | 商社 | 4.4% |
3 | 1605 | INPEX | 鉱業 | 4.3% |
4 | 8766 | 東京海上ホールディングス | 保険 | 3.7% |
5 | 8306 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 銀行 | 3.4% |
6 | 8031 | 三井物産 | 商社 | 3.3% |
7 | 8053 | 住友商事 | 商社 | 3.2% |
8 | 9434 | ソフトバンク | 通信 | 3.2% |
9 | 8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | 銀行 | 3.2% |
10 | 2914 | 日本たばこ産業 | 食品 | 3.1% |
11 | 4502 | 武田薬品工業 | 医薬品 | 2.9% |
12 | 8725 | MS&ADインシュアランスグループホール | 保険 | 2.9% |
13 | 9432 | 日本電信電話 | 通信 | 2.9% |
14 | 8411 | みずほフィナンシャルグループ | 銀行 | 2.7% |
15 | 7751 | キヤノン | 電気機器 | 2.6% |
16 | 8308 | りそなホールディングス | 銀行 | 2.6% |
17 | 8604 | 野村ホールディングス | 証券 | 2.5% |
18 | 6178 | 日本郵政 | サービス | 2.5% |
19 | 5020 | ENEOSホールディングス | 石油 | 2.5% |
20 | 8001 | 伊藤忠商事 | 商社 | 2.4% |
21 | 5019 | 出光興産 | 石油 | 2.3% |
22 | 9433 | KDDI | 通信 | 2.3% |
23 | 8630 | SOMPOホールディングス | 保険 | 2.2% |
24 | 9503 | 関西電力 | 電力 | 2.0% |
25 | 8304 | あおぞら銀行 | 銀行 | 2.0% |
26 | 8309 | 三井住友トラスト・ホールディングス | 銀行 | 1.7% |
27 | 4902 | コニカミノルタ | 精密機器 | 1.7% |
28 | 8795 | T&Dホールディングス | 保険 | 1.6% |
29 | 1928 | 積水ハウス | 建設 | 1.5% |
30 | 8354 | ふくおかフィナンシャルグループ | 銀行 | 1.4% |
31 | 8601 | 大和証券グループ本社 | 証券 | 1.4% |
32 | 5108 | ブリヂストン | ゴム | 1.4% |
33 | 2768 | 双日 | 商社 | 1.3% |
34 | 4005 | 住友化学 | 化学 | 1.2% |
35 | 6724 | セイコーエプソン | 電気機器 | 1.2% |
36 | 5201 | AGC | 窯業 | 1.1% |
37 | 1808 | 長谷工コーポレーション | 建設 | 1.1% |
38 | 4188 | 三菱ケミカルホールディングス | 化学 | 1.0% |
39 | 4061 | デンカ | 化学 | 0.7% |
40 | 6113 | アマダ | 機械 | 0.7% |
41 | 4183 | 三井化学 | 化学 | 0.6% |
42 | 8628 | 松井証券 | 証券 | 0.6% |
43 | 7186 | コンコルディア・フィナンシャルグループ | 銀行 | 0.6% |
44 | 5703 | 日本軽金属ホールディングス | 非鉄・金属 | 0.5% |
45 | 5214 | 日本電気硝子 | 窯業 | 0.5% |
46 | 4208 | 宇部興産 | 化学 | 0.4% |
47 | 4631 | DIC | 化学 | 0.4% |
48 | 6703 | 沖電気工業 | 電気機器 | 0.3% |
(参考サイト:NEXT FUNDS > 日経高配当50 ETF(1489) > 組入銘柄情報)
一番比率の高い銘柄が9101の日本郵船で約5.4%
一番比率の低い銘柄が6703の沖電気工業で約0.3%
各銘柄が約5%以内の範囲(日本郵船は超えてますが)で、約50銘柄で構成されています。
また、セクターごとの構成比率は次のグラフのようになっています。

NF日経高配当50ETFのセクターと構成比率
幅広いセクターで構成されていますが、銀行、商社、保険、通信で約50%を占めています。
NF日経高配当50ETF メリット・デメリットと購入理由
次の理由から、僕はNF日経高配当50ETFを購入しています。
・複数の高配当株を自分で選ぶのが大変
・ポートフォリオのメンテナンスは最低限の労力に抑えたい
・セクターや銘柄選びをバランスよくおこないたい
・日本の企業を応援したい
これを満たせるETFが、このNF日経高配当50ETFなのです。
このETFには、主に次のようなメリットがあります。
⇒分配金は、年に4回(1月、4月、7月、10月)もらえます。分配金利回りは4.45%(2022年4月27日現在)と比較的高い水準です。
・自分で銘柄選びをしなくても良い
⇒指数(日経高配当株50)に連動しているため、自動的に銘柄が決定します。
・自動で銘柄入れ替え、銘柄除外をしてくれる
⇒毎年6月末に構成銘柄が見直しされます。また、構成銘柄が日経平均株価から除外される場合は、同日に構成銘柄から除外してくれます。
・国内の幅広いセクターや、多くの銘柄の高配当企業に分散できる
⇒このETFに投資することで、商社、銀行、通信をはじめとした国内の幅広いセクターに分散投資できます。また、一定の条件に基づいて算出された予想配当利回りが高い約50銘柄へ分散できます。
ちなみにデメリットはないの?と気になるところですが、当然あります。
主なデメリットは次のようなものが考えられます。
⇒商社、銀行、電気機器など、景気に左右される業種に偏る傾向があります。景気が悪くなると、減配などのリスクが考えられます。
・信託報酬がかかる
⇒信託報酬(約0.3%)が手数料として持っていかれてしまいます。
以上のメリットとデメリットを踏まえて、僕はNF日経高配当50ETFを購入しています。
なかなか自分で50銘柄を選んで、ポートフォリオを組んで、定期的にリバランスして・・・とやるのはそれなりの労力が発生すると思いますが、これはそんな悩みを解決してくれるETFです。
多少のデメリットはあっても、僕としてはメリットの方が大きいと考えています。
※NF日経高配当50ETFの考察記事も書いているので、ぜひ参考にご覧ください。
まとめ
いかがでしたか?
あらためてメリット・デメリットを整理すると、以下のとおりです。
・自分で銘柄選びをしなくても良い
・自動で銘柄入れ替え、銘柄除外をしてくれる
・国内の幅広いセクターや、多くの銘柄の高配当企業に分散できる
・信託報酬がかかる
メリット・デメリットを踏まえて、高配当株投資のひとつの選択肢に十分なり得ると思います。
普段サラリーマンをやっている僕にとって、50の銘柄選定をやってくれる、自動で銘柄入れ替え・銘柄除外をしてくれるのは、大変魅力があります。
今後もNF日経高配当50ETFをメインとした高配当株投資を継続していくつもりです。
最後に、投資は自己責任です。自分で納得した上で、銘柄選定をするようにしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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