高配当株投資の初心者や、これから投資をはじめようと考えている方の中には、次のような悩みを持っている方もいるのではないでしょうか?
「どうやって銘柄を選んだらよいの?」
「どうやって分散させたらよいの?」
「分散させてみたけど、ポートフォリオのメンテナンスが大変」
僕も2020年から高配当株投資をやっています。
主に日本国内の高配当株をメインに運用していますが、上記のような悩みを解決するために日本高配当ETFを運用しています。
僕が運用しているETFは「1489 (NEXT FUNDS)日経平均高配当株50指数連動型ETF」(以下、「NF日経高配当50ETF」)です。
初心者が高配当株投資をはじめるには、選択肢のひとつになるETFだと思います。
今回は、このNF日経高配当50ETFの構成銘柄やメリット・デメリット、僕がこのETFを購入する理由をご紹介します。
ぜひ気楽に見ていってください。
メリット・デメリットがわかります
1489 (NEXT FUNDS)日経平均高配当株50指数連動型ETFとは
日経平均高配当株50指数(日経高配当株50)に連動する投資成果を目指す、日本株ETFです。
日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い原則50銘柄で構成されます。
毎年6月末に構成銘柄の定期見直しをします。
期中に臨時の銘柄除外はありますが、45銘柄未満になるまでは銘柄数の調整はせず、定期見直し時に50銘柄にそろえ直します。
(参考サイト:NEXT FUNDS > 日経高配当50 ETF(1489))
(参考サイト:株式会社日本経済新聞社「日経平均高配当株50指数」算出要領)
NF日経高配当50ETF 構成銘柄(2022年9月30日現在)
NF日経高配当50ETFの構成銘柄(2022年9月30日現在)は以下のとおり。(表は右にスクロールできます)
No | コード | 銘柄 | 業種 | 純資産比率比率 |
1 | 8411 | みずほフィナンシャルグループ | 銀行 | 3.73% |
2 | 8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | 銀行 | 3.72% |
3 | 2914 | 日本たばこ産業 | 食品 | 3.68% |
4 | 6178 | 日本郵政 | サービス | 3.62% |
5 | 4502 | 武田薬品工業 | 医薬品 | 3.59% |
6 | 9434 | ソフトバンク | 通信 | 3.55% |
7 | 5401 | 日本製鉄 | 鉄鋼 | 3.24% |
8 | 5411 | JFEホールディングス | 鉄鋼 | 3.07% |
9 | 8306 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 銀行 | 2.84% |
10 | 8053 | 住友商事 | 商社 | 2.75% |
11 | 9104 | 商船三井 | 海運 | 2.74% |
12 | 8604 | 野村ホールディングス | 証券 | 2.73% |
13 | 8031 | 三井物産 | 商社 | 2.57% |
14 | 9101 | 日本郵船 | 海運 | 2.51% |
15 | 8001 | 伊藤忠商事 | 商社 | 2.41% |
16 | 8766 | 東京海上ホールディングス | 保険 | 2.40% |
17 | 5201 | AGC | 窯業 | 2.32% |
18 | 8309 | 三井住友トラスト・ホールディングス | 銀行 | 2.30% |
19 | 8058 | 三菱商事 | 商社 | 2.20% |
20 | 5020 | ENEOSホールディングス | 石油 | 2.19% |
21 | 8308 | りそなホールディングス | 銀行 | 2.10% |
22 | 8601 | 大和証券グループ本社 | 証券 | 1.97% |
23 | 8630 | SOMPOホールディングス | 保険 | 1.91% |
24 | 1605 | INPEX | 鉱業 | 1.89% |
25 | 1928 | 積水ハウス | 建設 | 1.88% |
26 | 5406 | 神戸製鋼所 | 鉄鋼 | 1.86% |
27 | 8725 | MS&ADインシュアランスグループホール | 保険 | 1.84% |
28 | 4005 | 住友化学 | 化学 | 1.84% |
29 | 5108 | ブリヂストン | ゴム | 1.78% |
30 | 7751 | キヤノン | 電気機器 | 1.75% |
31 | 8795 | T&Dホールディングス | 保険 | 1.70% |
32 | 2768 | 双日 | 商社 | 1.51% |
33 | 4183 | 三井化学 | 化学 | 1.48% |
34 | 4188 | 三菱ケミカルグループ | 化学 | 1.47% |
35 | 9147 | NIPPON EXPRESSホールディン | 陸運 | 1.43% |
36 | 8304 | あおぞら銀行 | 銀行 | 1.41% |
37 | 5019 | 出光興産 | 石油 | 1.33% |
38 | 7186 | コンコルディア・フィナンシャルグループ | 銀行 | 1.30% |
39 | 6113 | アマダ | 機械 | 1.22% |
40 | 5214 | 日本電気硝子 | 窯業 | 1.16% |
41 | 6724 | セイコーエプソン | 電気機器 | 0.88% |
42 | 8354 | ふくおかフィナンシャルグループ | 銀行 | 0.81% |
43 | 7762 | シチズン時計 | 精密機器 | 0.80% |
44 | 1808 | 長谷工コーポレーション | 建設 | 0.74% |
45 | 4208 | UBE | 化学 | 0.71% |
46 | 8628 | 松井証券 | 証券 | 0.68% |
47 | 5703 | 日本軽金属ホールディングス | 非鉄・金属 | 0.67% |
48 | 4061 | デンカ | 化学 | 0.65% |
49 | 4631 | DIC | 化学 | 0.57% |
(参考サイト:NEXT FUNDS > 日経高配当50 ETF(1489) > 組入銘柄情報)
一番比率の高い銘柄が8411のみずほフィナンシャルグループで約3.7%
一番比率の低い銘柄が4631のDICで約0.6%
各銘柄が約5%以内の範囲で、49銘柄で構成されています。
なお、沖電気工業(6703)は2022年9月まではNF日経高配当50ETFの構成銘柄でしたが、10月3日から日経平均構成銘柄からの除外に伴い、当ETFからも除外されました。
また、セクターごとの構成比率は次のグラフのようになっています。

NF日経高配当50ETFのセクターと構成比率(2022年9月30日時点)
幅広いセクターで構成されており、銀行、商社、保険、鉄鋼、化学で約50%を占めています。
NF日経高配当50ETF メリット・デメリットと購入理由
次の理由から、僕はNF日経高配当50ETFを購入しています。
・複数の高配当株を自分で選ぶのが大変
・ポートフォリオのメンテナンスは最低限の労力に抑えたい
・セクターや銘柄選びをバランスよくおこないたい
・日本の企業を応援したい
これを満たせるETFが、このNF日経高配当50ETFなのです。
このETFには、主に次のようなメリットがあります。
⇒分配金は、年に4回(1月、4月、7月、10月)もらえます。分配金利回りは5.38%(2022年10月17日現在)と比較的高い水準です。
・自分で銘柄選びをしなくても良い
⇒指数(日経高配当株50)に連動しているため、自動的に銘柄が決定します。
・自動で銘柄入れ替え、銘柄除外をしてくれる
⇒毎年6月末に構成銘柄が見直しされます。また、構成銘柄が日経平均株価から除外される場合は、同日に構成銘柄から除外してくれます。
※2022年6月の定期銘柄入れ替えに関する記事はこちら。
・国内の幅広いセクターや、多くの銘柄の高配当企業に分散できる
⇒このETFに投資することで、銀行、商社、保険をはじめとした国内の幅広いセクターに分散投資できます。また、一定の条件に基づいて算出された予想配当利回りが高い約50銘柄へ分散できます。
ちなみにデメリットはないの?と気になるところですが、当然あります。
主なデメリットは次のようなものが考えられます。
⇒商社、鉄鋼、化学など、景気に左右される業種に偏る傾向があります。景気が悪くなると、減配などのリスクが考えられます。
・信託報酬がかかる
⇒信託報酬(約0.3%)が手数料として持っていかれてしまいます。
以上のメリットとデメリットを踏まえて、僕はNF日経高配当50ETFを購入しています。
なかなか自分で50銘柄を選んで、ポートフォリオを組んで、定期的にリバランスして・・・とやるのはそれなりの労力が発生すると思いますが、これはそんな悩みを解決してくれるETFです。
多少のデメリットはあっても、僕としてはメリットの方が大きいと考えています。
※NF日経高配当50ETFに関する他の記事はこちら。
まとめ
いかがでしたか?
あらためてメリット・デメリットを整理すると、以下のとおりです。
・自分で銘柄選びをしなくても良い
・自動で銘柄入れ替え、銘柄除外をしてくれる
・国内の幅広いセクターや、多くの銘柄の高配当企業に分散できる
・信託報酬がかかる
メリット・デメリットを踏まえて、高配当株投資のひとつの選択肢に十分なり得ると思います。
普段サラリーマンをやっている僕にとって、50の銘柄選定をやってくれる、自動で銘柄入れ替え・銘柄除外をしてくれるのは、大変魅力があります。
今後もNF日経高配当50ETFをメインとした高配当株投資を継続していくつもりです。
最後に、投資は自己責任です。自分で納得した上で、銘柄選定をするようにしてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
↑よかったらクリックして応援してもらえると嬉しいです
コメント